プロジェクトを泥沼化させないための25カ条 で振り返り
過去に 書籍:モメないプロジェクト管理77の鉄則 を読み、以下過去の経験も踏まえ 「プロジェクトを泥沼化させないための25カ条」 を更新。
ステークホルダー
ユーザー:システム開発の依頼主
ベンダー:ユーザーの委託先・システム開発会社
プロジェクトを泥沼化させないための25カ条
共通 9カ条
- プロジェクト費用はプロジェクト管理費や要件変更対応コストも含めること。
- プロジェクトの見直し・やり直しを決定する客観的基準をあらかじめ定めておくこと。
- マスタスケジュールのマイルストーンから逸脱したら即計画全体を見直すこと。
- 要件の決定・変更時はプロジェクトの目的に照らして採否や優先順位決定を行うこと。
- 要件の書き換え時には、追加・変更or単なる詳細化・修正、どちらなのかを都度合意すること。
- 議事録は承認、閲覧履歴を残し、かつ本意ではない修正を行わないこと。
- リスク・課題を毎日洗い直し、バツが悪くても対応を積極的に相談すること。
- 成果物の諸権利は著作権法に頼らず基本契約書に明記すること。
- 自社メンバーに下請法を徹底させること。
ベンダー 9カ条
- 言われたモノをそのまま作るのではなく、背景・目的を明確にし、いつでも振り返ることができる環境を作ること。
- 要件の追加・変更時には、例え断られるとわかっていても、追加見積を行うこと。
- 提案した実現方法に技術的問題があるとわかったら、隠さずに即ユーザーと対応方針を検討すること。
- 要件の中で必ずスコープを決め、業務範囲を明確にしておくこと。
- 設計内容と要件・テストケースのログやエビデンスを残し追跡可能性を確保すること。
- レビューやテストは、通常よく使用される正常系機能を重点的に行うこと。
- 稼働後の不具合は、とにかく迅速に対応すること。
- スキル不足を隠さずスキルアップ計画を提示すること。
- ユーザーが約束を守らない時のリスクをあらかじめ説明しておくこと。
ユーザー 7カ条
- ベンダーからの依頼内容を先延ばしにしないこと。
- ベンダーに発注前作業を決して行わせないこと。
- プロジェクトに関わる組織変更をできる限り早くベンダーに伝えること。
- ベンダーを盲信せず、作業状況の提案の妥当性を検証すること。
- ユーザーの作業ミスやバグは人間工学的に不可避と心得え、必要以上に責めないこと。
- どんなに頭にキても怒鳴らない・脅さない・モノを投げないこと。
- ベンダーにパソコンやメモリ類を持ち込ませないこと。
運用
変更があり次第常にメンテナンスを実施。
- 更新 2020.02.27
- 初稿 2020.01.30